「丸くなるな、星になれ」という言葉に立ち止まった

心を整える|思考・習慣

丸くなるな、星になれ

最近、理由もなく心に引っかかった言葉がある。

「丸くなるな、星になれ」

どこで見たのかは覚えていない。
ただ、見た瞬間に手を止めてしまった。

忙しいわけでもないのに、
なぜか最近は考えることを避けていた気がする。
波風を立てない選択。
無難な判断。
「まぁ、こんなもんだよな」という諦めに近い納得。

それが悪いことだとは思っていない。
生きていくためには、必要な術でもある。

でも、その言葉を見たとき
胸の奥で何かが、ほんの少しだけ反応した。

昔の自分はどうだっただろう。

理由なんてなくても
「自分は特別だ」
「このまま終わる人生じゃない」
そんな確信を、疑いもせず持っていた。

根拠はなかった。
実績もなかった。
それでも、不思議と信じていた。

でも年齢を重ねるにつれて、
現実を知り、
うまくいかないことを知り、
その確信は少しずつ形を変えていった。

尖るより、丸く。
目立つより、馴染む。
失敗するくらいなら、最初から挑まない。

そうやって選んできた道の先で、
いつの間にか
「自分の輪郭」まで薄くなっていた気がする。

星は、丸くない。
いびつで、尖っていて、均等じゃない。
でもだからこそ、暗い場所で見つかる。

全員が星になる必要なんてない。
誰かを照らさなくてもいい。
世界を変えなくてもいい。

それでも、
自分自身の夜を照らせるくらいの光は
失わずにいたいと思った。

丸くなった方が楽でも、
無難な方が安全でも、
それでもなお
「星でいたい」と思う自分がいる。

その気持ちを、
なかったことにしなくていい。
今はまだ途中でも、
光は完全に消えていない。

そう思えただけで、
今日は少しだけ前に進めた気がした。

……
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