疲れているのに、眠れない夜は

眠れない夜にお読みください。

湯船に、長く浸かってみる

仕事から帰って、シャワーだけで済ませる。

そんな日が続いていないだろうか。

「どうせ明日も忙しい」
「湯を溜める時間がもったいない」
「疲れすぎて、何もしたくない」

そう思うのは当然だ。
でも、疲れているはずなのに、なぜかベッドに入っても眠れない。
スマホを見て、気づけば深夜2時。
そして翌朝、また重たい体で起きる。

そのループに、少し心当たりがあるなら。

今夜、半身浴をしてみてほしい。


なぜ今、半身浴なのか

忙しい人ほど、体が冷えている

半身浴と聞くと、「美容のため」「デトックス」といった言葉を思い浮かべるかもしれない。

でも今、おすすめしたいのはそういう理由ではない。

体が冷えたまま生きていると、心も固まっていく。

エアコンの効いたオフィス、座りっぱなしのデスクワーク、コンビニ弁当、寝不足。
毎日そんなふうに過ごしていると、気づかないうちに体の芯が冷えている。

冷えは、血流を悪くする。
血流が悪いと、老廃物が溜まる。
老廃物が溜まると、疲れが抜けない。
疲れが抜けないと、感情も動かなくなる。

「最近、何を見てもつまらない」
「楽しいはずのことが、楽しくない」

それは、心の問題じゃなくて、体が疲れすぎているサインかもしれない。


半身浴は、何も考えなくていい時間

半身浴の良さは、温まることだけじゃない。

何もしなくていい時間を、強制的につくれること。

湯船に浸かっている間、スマホは持ち込めない。
仕事の連絡も届かない。
誰かに話しかけられることもない。

ただ、お湯の中にいる。
それだけ。

現代人は、常に何かを「処理」している。
メールを返して、タスクをこなして、情報を受け取って、判断して、また次へ。

脳が休む暇がない。

でも湯船の中では、何も求められない。
ぼーっとしていても、誰にも怒られない。

その「何もしない時間」が、今いちばん必要なものかもしれない。


半身浴の、正しいやり方

準備するもの

特別なものは要らない。

  • 湯船
  • 38〜40℃くらいのぬるめのお湯
  • タオル(肩が冷えたときに掛ける用)
  • 水(500mlペットボトル1本あればOK)

高級な入浴剤も、アロマキャンドルも、なくていい。

まずは、ただお湯に浸かる。
それだけで十分。


お湯の温度と量

温度:38〜40℃

熱すぎると、体が疲れる。
心臓にも負担がかかる。

「ちょっとぬるいかな?」と思うくらいが、ちょうどいい。
最初は物足りなくても、10分もすれば体が芯から温まってくる。

水位:みぞおちくらいまで

肩まで浸かると、水圧で心臓に負担がかかる。
半身浴は、下半身だけ温める。

上半身が寒ければ、タオルを肩に掛ける。
それで十分。


時間の目安

20〜30分

最初は10分でもいい。
慣れてきたら、少しずつ延ばしていく。

「じっとしてられない」と思うかもしれない。
でも、それは体が緊張しているだけ。

何もせず、ただ浸かる。
それを続けていると、だんだん力が抜けてくる。

汗をかき始めたら、少し水を飲む。
無理に我慢しなくていい。


タイミング

夜、寝る1〜2時間前

寝る直前に入ると、体温が下がりきらずに眠りが浅くなる。

理想は、夕食後しばらくしてから。
「もうそろそろ寝よう」という時間の少し前。

お風呂から上がって、体がゆっくり冷めていくタイミングで布団に入ると、自然に眠りに落ちやすい。


半身浴中に、やっていいこと・やらないほうがいいこと

やっていいこと

  • ぼーっとする
  • 目を閉じる
  • 深呼吸する
  • 好きな音楽を小さくかける(防水スピーカーがあれば)
  • 本を読む(濡れてもいい雑誌とか)

やらないほうがいいこと

  • スマホでSNSを見る
  • 仕事のメールをチェックする
  • 難しい本を読む
  • 考えごとをしようとする

「何か有意義なことをしなきゃ」と思わなくていい。

半身浴の時間は、無駄な時間でいい。

むしろ、無駄な時間が、今いちばん足りていない。


半身浴を続けると、何が変わるか

すぐに感じること

  • その日の夜、よく眠れる
  • 翌朝、体が軽い
  • 肩のこりが少し楽になる

1週間続けると

  • 冷え性が和らぐ
  • 肌の調子が良くなる
  • イライラすることが減る

1ヶ月続けると

  • 疲れが溜まりにくくなる
  • 気持ちの切り替えが早くなる
  • 「とりあえず湯船に入ろう」という選択肢が、自分の中に定着する

よくある質問

Q. 毎日やらないとダメ?

A. ダメじゃない。

週に1回でもいい。
疲れたと思ったときだけでもいい。

「やらなきゃ」と思うと、それがストレスになる。
「今日はなんか、湯船に入りたいな」と思ったとき、入ればいい。


Q. シャワーじゃダメ?

A. ダメじゃない。

でも、シャワーは「体を洗う」ことに集中してしまう。
半身浴は、「何もしない」ことに価値がある。

シャワーで済ませる日があってもいい。
でも週に一度くらい、湯船に浸かる日があってもいい。


Q. 一人暮らしで、浴槽が小さい

A. 小さくても大丈夫。

膝を曲げて座れるなら、それで十分。
体育座りみたいな姿勢でも、温まる。

形にこだわらなくていい。


Q. ガス代・水道代が気になる

A. わかる。

でも、月に数百円〜千円くらいの差。

その金額で、「よく眠れる夜」が手に入るなら。
「疲れが抜ける朝」が迎えられるなら。

それは、高い買い物じゃないと思う。


まず今夜、やってみてほしいこと

長々と書いた。

でも、やることはシンプル。

  1. 湯船にぬるめのお湯を溜める
  2. みぞおちまで浸かる
  3. 20分、ただぼーっとする

それだけ。

「完璧にやろう」と思わなくていい。
温度も、時間も、多少ズレても大丈夫。

大事なのは、何もしない時間を、自分に許すこと。


最後に

人生を立て直そうとするとき、多くの人は「何かを始めなきゃ」と思う。

資格の勉強、副業、ジム通い、読書、早起き。

でも、疲れすぎているときに何かを始めても、続かない。

必要なのは、まず体を休めること。

そして、休むことに罪悪感を持たないこと。


半身浴は、「頑張るための準備」じゃない。

ただ、自分を労る時間。

それを自分に許せるようになると、少しずつ、心にも余裕が生まれてくる。


もし今夜、少し時間があるなら。

湯船にお湯を溜めてみてほしい。

スマホは脱衣所に置いて。
何も考えず、ただ浸かる。

それだけで、明日の朝が、少し変わるかもしれない。

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