40代でどん底にいる。それでも、ここから始められることがある
朝、目が覚める。
カーテンの隙間から光が入ってくるけれど、起き上がる気力が湧かない。
「40代なのに、なんでこんなことになってるんだろう」
そんなふうに思う朝が、最近増えていませんか。
仕事がうまくいかない。貯金が底をつきそう。人間関係も壊れてしまった。
周りの同世代は家族や役職を持っているのに、自分だけが取り残されている気がする。
「もう人生、やり直せないんじゃないか」
そう思ってしまうのも、無理はありません。
でも、今日は少しだけ、その考えを横に置いて、この記事を読んでみてください。
「40代のどん底」が、他の年代より辛い理由
20代や30代の失敗は、「まだ若いから」で許される空気がありました。
でも40代になると、その言葉はもう使えない。
「もう若くないのに」
「いい歳して」
「普通ならとっくに」
そんな言葉が、自分の中でも、周りからも聞こえてくる。
さらに、体力も落ちてきます。
徹夜で頑張る、なんてこともできなくなる。
親の介護が始まる人もいる。自分の健康も気になり始める。
40代のどん底は、ただ苦しいだけじゃなくて、「もう手遅れかもしれない」という焦りがセットでついてくるんです。
だから、辛い。
だから、動けなくなる。
「手遅れ」という思い込みの正体
でも、ここで一つだけ伝えたいことがあります。
それは、「手遅れ」という言葉が、実はかなり曖昧だということです。
「40代でこの状況は手遅れだ」
そう思ってしまうのは、たぶん、どこかで刷り込まれた”常識”のせいです。
- 40代なら管理職になっているべき
- 結婚して家庭を持っているべき
- ある程度の貯金があるべき
- 安定した仕事に就いているべき
でも、これって本当に「べき」なんでしょうか。
実は、あなただけじゃない。データが示す40代の現実
2024年の総務省統計局のデータによると、40代の非正規雇用率は約25%。4人に1人です。
独身率も上昇しており、40代男性の約3割、女性の約2割が未婚という調査結果もあります。
つまり、あなたが思っている「普通」は、もうとっくに崩れているんです。
「みんなちゃんとしてるのに、自分だけが」と思っているかもしれませんが、実際には多くの人が、それぞれの形で悩み、迷い、立ち止まっています。
SNSの「充実した日常」に惑わされない
SNSに流れてくる「充実した日常」は、ほんの一部を切り取ったものです。
その裏側には、誰にも言えない不安や疲れがある。
だから、あなただけが特別ダメなわけじゃない。
そして、何より大事なのは、「どん底」にいるということは、これ以上落ちることはないということです。
どん底から這い上がった人たちの、意外な共通点
「どん底から復活した人」の話を聞くと、ある共通点が見えてきます。
それは、大きな決断をしたわけじゃなかったということ。
- いきなり起業した
- 一念発起して資格を取った
- すべてを捨てて海外へ行った
そういう劇的なストーリーは、ごく一部です。
多くの人は、もっと地味な、もっと小さなことから始めています。
ある40代男性の小さな一歩
たとえば、ある40代の男性は、失業して半年間、部屋にこもっていました。
でもある日、近所のコンビニまで歩いてみたそうです。
それだけ。
次の日も、また歩いた。
1週間続けたら、少しだけ気持ちが軽くなった。
そこから、図書館に行くようになり、ハローワークに足を運ぶようになり、半年後には契約社員として働き始めました。
彼が言っていたのは、「歩いたから人生が変わったんじゃなくて、歩けたことで、自分がまだ動けるって分かったんです」という言葉でした。
「動けない」という思い込みを壊す
どん底にいるとき、一番怖いのは「自分はもう何もできない」と思い込んでしまうことです。
でも、小さなことを一つやってみるだけで、その思い込みは少しずつ崩れていきます。
今、あなたにできる「小さすぎる一歩」5つ
「じゃあ、何をすればいいのか」
そう思いますよね。
ここでは、大きな目標や計画の話はしません。
今日、もしくは明日、ほんの少しだけ試せることを、いくつか挙げてみます。
1. 朝、顔を洗う
当たり前すぎると思うかもしれません。
でも、どん底にいるときは、この「当たり前」ができなくなります。
顔を洗う。
それだけで、少しだけ意識がクリアになります。
2. 一つだけ、部屋のものを捨てる
レシートでもいい。使わないペンでもいい。
一つだけ、何かを捨ててみてください。
「捨てられた」という事実が、小さな達成感になります。
3. 誰かに「おはよう」と言う
家族でも、コンビニの店員でもいい。
声を出すことで、自分が社会とまだ繋がっていることを確認できます。
4. 一日だけ、スマホを見る時間を減らす
SNSや動画を見ていると、時間は過ぎていくけれど、心は軽くなりません。
むしろ、他人と比べて苦しくなる。
一日だけでいいので、スマホを置いて、窓の外を眺めてみてください。
5. 「今日、できたこと」を一つ書く
寝る前に、メモでもスマホのメモ帳でもいいので、一行だけ書いてみてください。
「顔を洗った」
「ゴミを捨てた」
「ちゃんと寝た」
それでいいんです。
小さなことでも、それは「できたこと」です。
積み重ねていくと、1ヶ月後には「自分、意外と動けてるな」と気づけるようになります。
40代だからこそ、持っている「見えない武器」
若い頃には気づきませんでしたが、40代には40代なりの強みがあります。
それは、人生の痛みを知っていることです。
経験は、あなたの中に積み重なっている
失敗した経験。
裏切られた経験。
どうしようもなく辛かった経験。
それらは全部、あなたの中に積み重なっています。
若い頃は「前向きに頑張ろう!」で乗り越えられたことも、今はそう簡単にはいかない。
でも、その分、人の痛みが分かるようになっています。
人としての深みが活きる仕事
これは、思っている以上に大きな力です。
たとえば、仕事を探すとき。
営業や企画といった華やかな仕事じゃなくても、「人の話を聞く」「困っている人をサポートする」といった仕事には、あなたの経験が活きます。
介護、相談員、カスタマーサポート、軽作業の現場リーダー。
こうした仕事は、ただスキルがあるだけじゃなくて、人としての深みがある人が求められています。
「自分には何もない」と思うかもしれませんが、あなたが生きてきた40年は、確実にあなたの中に残っています。
誰にも言えない辛さを、少しだけ外に出す方法
どん底にいるとき、一番しんどいのは「誰にも言えない」ことかもしれません。
家族には心配をかけたくない。
友人には情けない姿を見せたくない。
SNSには、もちろん書けない。
そうやって一人で抱え込むと、どんどん苦しくなります。
もし今、少しだけ余裕があるなら、こんな方法を試してみてください。
匿名で吐き出す
Xの裏アカウントでも、noteの非公開記事でもいい。
誰にも見せないつもりで、今の気持ちを文字にしてみてください。
書くことで、頭の中が少し整理されます。
自治体の相談窓口に電話してみる
「生活困窮者自立支援制度」というものがあります。
仕事や生活の相談に乗ってくれて、場合によっては家賃補助や職業訓練の案内もしてもらえます。
「そんなの使うほどじゃない」と思うかもしれませんが、使える制度は使っていいんです。
それは恥ずかしいことじゃなく、あなたの権利です。
図書館に行ってみる
人と話すのが辛いなら、図書館はおすすめです。
無料で、静かで、エアコンも効いている。
そして、本がたくさんある。
「人生 やり直し」「お金 立て直し」といったキーワードで探してみると、意外といい本に出会えます。
人生は、何歳からでも「途中」
40代でどん底にいると、「もう終わった」と思ってしまいます。
でも、人生は80年、90年続きます。
40代は、まだ折り返し地点です。
つまり、今は「終わり」じゃなくて、「途中」なんです。
旅の途中で迷うことは、誰にでもある
旅の途中で道に迷うことは、誰にでもあります。
地図を見ても分からなくて、立ち止まってしまうことも。
でも、そこで座り込んだままでいる必要はない。
少しだけ、顔を上げてみる。
少しだけ、足を動かしてみる。
それだけで、景色は少しずつ変わっていきます。
最後に
この記事を読んでくれて、ありがとうございます。
もしかしたら、「きれいごとだ」と思ったかもしれません。
「そんな簡単じゃない」と感じたかもしれません。
それでいいんです。
この記事が、すぐに何かを変えるわけじゃない。
でも、もし今日、少しだけ呼吸が楽になったなら。
「自分だけじゃないんだ」と思えたなら。
それだけで、十分です。
40代のどん底は、確かに辛い。
でも、ここから這い上がった人も、たくさんいます。
あなたも、その一人になれます。
焦らなくていい。
小さな一歩で、いい。
まだ旅の途中だから。
※この記事で紹介した「生活困窮者自立支援制度」は、厚生労働省が運営する制度です。詳しくは「生活困窮者自立支援制度 相談窓口」で検索してみてください。お住まいの自治体の窓口が見つかります。

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